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初習フランス語
nigai-fra
nigai
北大生向け
第二外国語解説
フランス語
true

北大の二外フランス語

難易度・おすすめ度

難易度:★☆☆

おすすめ度:★★★

文字、文法、語彙など多くの要素が英語と似通っており、とっつきやすい言語だと思います。ほかの第二外国語と比べるとテストの頻度も少ないうえに難易度もそこまで高くないように見受けられますので、ぶっちゃけ第二外国にそこまで熱量を注ぎたくない人には一番おすすめの言語です。

フランスはファッションや食、芸術などその文化が高く評価されている国でもあります。札幌の町中にもフランス語の看板を掲げたおしゃれなカフェやレストラン、服屋さんをよく見かけますね。フランス語を学習することでこれらの分野への興味や関心を深められるかもしれません。

掲載情報について

この記事は 2022 年度の経験を基に書かれています。最新の情報についてはシラバス等を参照してください。

学習内容

全クラス共通して白水社の『l'Histoire de Tetsuo - Devenir cuisinier en France -』(和文タイトル『テツオ、ただいま修業中』)という教科書を使って学習します。教科書には最低限の知識が記載されており、授業でその解説を行っているという印象が強かったです。そのため、仮に出席点を取らない教授であったとしても授業に出席しなければ好成績は望めないと思います。

文法解説、練習問題、物語文の3構成で学習を進めていきます。物語文においては、東京の青山で医者の息子として育ったテツオが料理人を目指してフランスへ飛び立つというなんともブルジョワな少年を主人公としたお話を見ていきます。

教科書は全16課構成ですが、2022年度は14課までしか学習しませんでした。前期はそのうち6課までが範囲となっております。言語概説のページにフランス語について詳しく解説したページがあるので、ここでは特に初学者がぶつかりそうな壁を何個か取り上げていきます。

前期

  • 名詞の性

フランス語には一部の代名詞を除き必ず男性名詞と女性名詞とで分かれています。なぜこれが男性名詞で、なぜこれが女性名詞なのか…と学習中に何度も考えてしまいますが答えはネイティブにもわかりません。Japon(日本)は男性名詞なのにFrance(フランス)は女性名詞だったりするので、なんだか理不尽に感じられます。地道に暗記していくしか方法はないです。

基本的には女性名詞は語末がeであるものの例外が多いです。また、男性名詞の語尾に手を加えることで女性形を作れる単語、元から男女同形の単語など様々あります。これは形容詞においても同様です。

ヨーロッパの言語には名詞の性があるのはごく一般的ですが、日本語や英語しか学んだことのなかった筆者からすると衝撃でした。

後期

  • 時制

ざっくりいうと現在過去未来の三つに分けられますが、後期には過去の時制を学習します。複合過去と半過去の2種類を習うのですが、この二つの区別が少々厄介です。英語の現在完了形を学習した時の「点と線」の考え方を適用させれば割とスムーズに頭に入ってくるのではないでしょうか。過去の終わった出来事(点)を扱う場合は複合過去、一定時間継続していたものや習慣など(線)を扱う場合は半過去を用いて表現します。

文法自体はそこまで複雑ではないため、例文を見ながらこの二つの分類ができるようになれば心配はいりません。

授業形式

前期

筆者は前期の授業はすべて対面で行いました。1年次の北大の第二外国語は週に2コマありますが、フランス語の場合は主に文法を習う1コマとコミュニケーションを習う1コマに分かれていました。

どちらの授業も教科書の練習問題を解説しながら授業内で解き進めていくものでした。個人的には教授から指定された宿題意外に予習などをする必要は感じませんでしたが、わからない単語をその都度まとめる、文法の練習問題を行うなどの復習は行っていたほうが良いと思います。

文法もコミュニケーションも中間試験と期末試験があります。難易度がそこまで高くないからこそ、このテストで点数がとれないと成績に地味に響いてきます。筆者の体感では、きちんと復習さえ行っていれば8割くらいは固くとれるテストだったと思います。

余談ですが、筆者の場合授業資料がスクリーンに映し出されていたため、板書をとるには短時間で画面が切り替わって大変でした。練習問題の答えも同様にスクリーンに映し出されますが、写真を撮るだけ撮って埋もれて復習するときに見つからない…なんてことにもなりかねません。

教科書やダウンロードした授業資料に直接書き込んでのちにノートにまとめなおす、という方法をお勧めします。

後期

後期は週2コマのうちに文法の1コマがCALL授業となります。zoomやオンデマンド配信となるため、好きな場所から受講することができるようになります。筆者は直前の授業が行われていた教室からそのまま受講していました。

テストに出題される内容は教科書ではなく、オンライン上で配布される教材からほぼそのまま出題されるようになりました。そのため、CALL授業に一切参加しなくてもオンライン教材をまるまる覚えてしまえば中間試験は乗り越えられてしまいます。しかし結局統一試験は初見問題ですので、最初からこつこつ取り組むに越したことはないです。

ちなみに、2022年度は10課が学習範囲に入っていませんでした。統一試験でも全く出題されなかったため、自分で学習する必要もなかったです。

コミュニケーションのほうは前期と殆ど変わりません。

統一試験

各学期末に行われます。選択問題、並び替え問題、長文読解、リスニングの4つの出題形式となっております。ほかの第二外国語のように作文などは課されません。時間は50分間で、一定時間がたったらリスニング問題が流されます。

基本的には教科書の単語、文章から出題されます。物語文よりも文法やコミュニケーションの練習問題を中心に対策していくとよいでしょう。

リスニングは二回流れますが、そのうちの一回は単語ごとに区切って読み上げられているものなのでそこまで身構えなくても聞き取れます。フランス語では活用して単語の形が変わっても読み方、発音はまったく同じというパターンが良くあるので、リスニングの対策をするよりも文法対策をしたほうが得点につながりやすいのではないかと思います。

50分間というと短く感じられるかもしれませんが、時間には比較的余裕がありました。